法事は何時から開始するべき?かかる時間や当日の流れも併せて紹介
法事を初めて行う際に悩みがちなのが、開始時間や流れの把握です。一般的に何時から始め、どのくらいの時間行うのか詳しく知らない人も少なくありません。そこで今回は、法事にかかる時間の目安や当日の流れの例についてご紹介します。
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法事にはどのくらい時間がかかる?
法事は法要がメインとなりますが、他に納骨や会食があるかなどによって時間が異なってきます。以下はおおまかな時間の目安です。
- 法要だけ:1時間~1時間30分
- 法要・納骨:2時間
- 法要・会食:3時間
- 法要・納骨・会食:4時間~5時間
法事は何時から始める?
法事を始める時間には、決まりがあるのでしょうか。ここでは主な法事の開始時間と、それぞれの特長についてご紹介します。
午前から始める場合
もっとも一般的なのが、午前から始まるケースです。僧侶のスケジュールにもよりますが、10時~11時頃に始まることが多いです。また会食がある場合は、法要後が昼食と重なるのもメリットとなります。ただし、遠方からの参加者には早朝移動などの負担がかかるため、前泊先を手配するなどの配慮も必要になります。
午後から始める場合
午後開始の法事は、16時頃のスタートが一般的です。13時や14時だと昼食と会食の時間が近くなり食事のスケジュールが慌ただしくなってしまいます。夕方から始めれば、会食を夕食時に合わせられるでしょう。ただし、日の短い季節は暗くなる時間が早いため、夕方開始は暗闇の中でのお墓参りになる可能性があります。明るい時間にお墓参りができるよう、スケジュールの調整が必要です。
夜から始める場合
珍しいケースですが、夜からの法事もあります。参列者に仕事が忙しい人が多く、日中の開始が難しい場合は夜の法事も検討してみましょう。ただし受け付けていないお寺もあります。対応が可能かどうかは、事前にしっかり相談しておきましょう。
会食はなくてもOK
法要後に会食を行わなくても、マナー違反ではありません。最近では、参列者の拘束時間を少なくするため、会食を中止して軽食を持ち帰って貰うケースも増えています。
法事当日の流れ
では、当日の流れについてはどのようになっているのでしょうか。ここでは、会食を含めた一般的な法事の流れについてご紹介します。
受け付け
開始時刻の15分~30分前から参列者が集まり始めるので、施主や遺族は挨拶・受付を行います。
施主・参列者の着座
施主・遺族をはじめとし、参列者が入場し着座します。故人と血縁関係の濃い人から前列に座る形での着座となり、僧侶の後ろに施主が着座。参列者は施主・遺族の誘導に従います。
施主によるご挨拶・僧侶の入場
施主から感謝を添えた法事開始の挨拶があり、その後僧侶が入場します。
僧侶による読経・お焼香
僧侶が読経を行います。僧侶が合掌礼拝したら、参列者も一緒に合掌しましょう。その後僧侶の合図があり、前列から故人との関係が深かった順番でお焼香を行います。
僧侶による読経法話
最後に僧侶による法話があります。法話とは、仏教に基づいた教えを説くことです。
施主の挨拶・僧侶の退場
施主が法事終了の挨拶を行い、参列者へ引き出物を渡します。その後の会食に僧侶が同席する場合もありますが、近年ではここで退場するケースが多くなっています。また、お墓のある檀家で法事を行った場合は、この後にお墓参りを行う流れが多いです。
会食
施主は参列者を、会食でおもてなしします。昔は精進料理を出す場合もありましたが、最近では懐石料理も多くなっています。また、子どもが食べやすいものも揃えるなど、参列者に合わせての配慮も大切です。
法事の開始時刻は施主や参列者の都合を考慮して決めよう
法事には近隣から遠方、年齢も様々な人が集まることが多い行事です。施主の都合はもちろんのこと、参列者の都合も配慮した開始時間や内容の選択が必要でしょう。また、何か困ったことがある際には、実際に法事を行うお寺に内容を相談するのがおすすめです。