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ペットの法要とは?法要の種類やお寺でできるかについても解説

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芝生に立つ犬

 

愛する家族の一員であるペットが亡くなった場合、人間と同じように弔いたいと考える方もいるでしょう。昔はペットの法要は必要ないと考えられていましたが、近年ではニーズの高まりに応じてペットの法要ができる場所が増えています。

 

この記事では、ペットの法要がどのようなものかを解説します。法要がお寺でできるかどうかについても解説するため、大切なペットとのお別れの仕方をお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。

この記事を読むための時間:3分

ペットの法要はお寺でできる

ペットの法要は、人間が亡くなった時と同様の意味合いで行われています。法要には、亡くなってすぐに行われる葬儀や火葬だけではなく、その後の初七日・四十九日法要・年忌法要なども含まれます。

 

昔であれば、ペットの法要を行っているのはペット葬儀業者のみであり、お寺では行っていませんでした。しかし、近年ペットの法要のニーズが高まっており、お寺でも行っている場所が増えています。ペットの法要では、人間の法要と同様にお経をあげたり、お焼香をしたりします。基本的には、飼い主の家族のみで行われることが多いです。

ペットの法要を受けないお寺もある

ペットの法要を受けるお寺は増えつつありますが、中には受けていないお寺もあります。仏教の教えの1つに「輪廻転生」という考え方があります。これは、天道・人道・修羅道・畜生道・餓鬼道・地獄道の六道の世界で、何度も生まれ変わり続けるという考えです。人間の世界が「人道」であり、動物の世界は「畜生道」であるため、人と動物の生きる道は異なります。

 

仏教は、人間を対象とした供養の教えです。そのため、動物にお経を唱えても供養にならないと考える僧もいます。お寺や宗派によって異なるため、ペットの法要をお寺で行いたいとお考えの場合は、事前に確認することが大切です。

ペット法要の種類

ペット法要には、合同法要と個別法要の2種類があります。それぞれの法要について、詳しく解説します。

合同法要

合同法要とは、ペットの遺骨を納骨しているペット霊園やお寺の管理者が執り行う法要です。管理者が法要の準備を行うため、特に準備をする必要はありません。指定されている日程に問題がなければ、自由に参列できます。

個別法要

個別法要とは、人間の法要と同様に施主が僧を手配して行う法要です。合同法要とは異なり、ペットの命日に合わせて行われます。参列者の案内も行う必要がありますが、家族など親しい人のみで行われる場合も多いです。そのため、法要後の会食を省く方もいます。霊園や納骨堂で法要を行う場合は、施設の管理者ともスケジュールを調整する必要があるため注意しましょう。

ペット法要のお供え物

ペット法要のお供え物には、決まりがありません。そのため、ペットの好きだったおもちゃやご飯などを供えると良いでしょう。人間の法要と同様に、お花やお線香を供える方もいます。また、祭壇にペットの写真を飾る方も多いです。

初七日法要や四十九日法要

ペットの初七日法要や四十九日法要などにも、対応しているお寺はあります。人間と同じように、納骨後の法要もしたいと考える方は多いです。人の法要は、三回忌・七回忌・十三回忌程度で弔い上げを行う場合が増えています。ペットの法要も、同じくらいで終えるケースが多いです。

法要の費用相場

ペットの法要にかかる費用相場は、納骨の仕方によって異なります。お墓や納骨堂などの個別墓であれば、30~200万円が相場です。合祀墓の場合は、1~3万円かかります。

 

また、お墓の費用に加えて年間1万円程度の管理費用が必要な場合もあるため、よく確認することが大切です。火葬にかかる費用は、ペットの大きさによって変動します。また、大型や超大型のペットには対応していない可能性もあるため、事前に確認しましょう。

ペットとお別れする方法としてペット法要も視野に入れよう

ペットの法要は、愛情深く共に過ごしたペットに対する最後の供養として、様々な形で行えます。人間と同じようにお寺で法要できる場合もありますが、行っていない場合もあるため事前に確認しましょう。1番大切なのは、飼い主の気持ちです。納得のいく弔い方ができるように、ペット法要も選択肢の1つに挙げてみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人

本田 智子

真宗大谷派 西光寺の坊守(寺嫁)です。27歳の時に甲状腺癌になり、それを機にココロとカラダ、食の関係を学び、耳つぼセラピスト、調理師としてお寺を中心に活動をしています。お寺に嫁いで22年。自坊の良さを伝えるために活動をしています。

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