法事はどこで行うべき?主な会場となる場所の特徴や流れを詳しく解説
法事はお寺で行っているイメージが強いですが、開催場所に決まりはあるのでしょうか。今回は法事を行う場所の決め方や、一般的に使われている場所をはじめ、それぞれの開催場所の特徴・流れについてご紹介します。
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法事の場所はどのように決める?
一般的な法事は、僧侶による読経・焼香を行います。そのため法事を行う場所は、僧侶を招ける場所を前提として決めていきます。すでに菩提寺や先祖代々のお墓がある場合は、そこの僧侶と相談して決めましょう。菩提寺がない場合は、葬儀でお世話になった葬儀屋・僧侶に相談するのがおすすめです。
法事を行う場所
こだわりや、宗派の決まりがない限りは法事を行う場所に決まりはありません。法事一連の流れが行える場所であれば問題なく、お寺以外にも主に以下のような場所で行われています。
自宅
参列者が少ない法事の場合は、自宅で行うことも少なくありません。会場を借りないため、費用的な負担が少なくなるメリットもあります。しかし、法要の準備や片付けは全て自分で行う必要があります。また、近隣住宅への配慮も大切です。
お寺をはじめとする宗教施設
先祖代々お付き合いのあるお寺や、宗教施設でも法事が行われることが多いです。特にお墓のあるお寺での法事は、そのままお墓参りもできるためスムーズに執り行えます。
斎場・霊園
斎場や霊園は設備が整っており、参列者の人数や予算に応じてプランが組みやすい点が特徴です。また、専門のスタッフが付くため準備等の負担が軽減されるのも、大きなメリットになります。ただし、時期によっては予約が埋まりやすいため、早めにスケジュールを組む必要があるでしょう。
ホテル・料亭
会食場所への移動を省略するため、ホテルや料亭で行われる法事も増えています。特に回忌の回数が増える程、カジュアルな集まりになることが多く、あえてお寺や斎場を避ける人もいます。ただし会場によっては香を焚くことがNGだったり、僧侶側がこうした場所での読経を断ったりする場合があるためしっかりとした事前確認が必要です。
リモート
身体の状態や仕事などの事情で遠方に足を運ぶのが難しいけれど、参加したいという人がいる場合に、遠隔での法要が取り入れられるケースがあります。パソコンやスマートフォンに、会場の様子を写すことで参列が可能です。ただし、宗派やお寺によって可否が分かれるため、開催が可能かは事前に確認しておきましょう。
場所による流れの違い
基本的に法事は以下の流れで行われます。
- 参列者到着
- 僧侶到着
- 読経
- 説法
- 焼香
- 会食
ただ、行う場所によっては準備の流れなどが変わってくるため、ここでは会場として使われる事の多い「自宅」「斎場」「寺院」の流れについて紹介します。
自宅で行う場合の流れ
自宅で行う場合は、当日の流れや準備のスケジュールをしっかり組む必要があります。祭壇の飾りつけを自分たちで行うのか、葬儀社にお願いするのかなどもしっかり決めておきましょう。また、会食も自宅で行うのであれば仕出し弁当や飲み物などの注文、給仕が必要です。自宅の場合は会食の時間に制限がないため、頃合いを見て締めの挨拶を行い、参列者へ引き出物を渡して終了します。
斎場で行う場合の流れ
斎場は専門のスタッフがいるため、基本的に希望だけ伝えて準備などの流れはお任せするのが一般的です。法要を終えた後そのまま会食も行えるため、喪主側の負担はかなり軽減されます。比較的費用が高いのがデメリットですが、特に法事に慣れていない場合は斎場で行うのが安心です。
寺院で行う場合の流れ
お寺の本堂を使う場合は、流れはお寺の方法に従うようにします。そのため法要については、お寺と打ち合わせを行えば流れがスムーズに決まります。一度頼んだことがあれば、ある程度の流れは把握した上で臨める点もメリットです。ただし、基本的に会食は別会場に移動して行うため、そちらの手配は自身で行わなければなりません。開始時間・人数・予算など漏れが無いようにしっかり確認しておきましょう。
法事を行う場所に特別な決まりはない
法事を行う場所に明確な決まりはありません。そのため、まずは喪主側の都合で決めるのが一般的です。自分達が準備をどこまでできるか考え、当日滞りなく進行できる場所を選びましょう。