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お墓に水をかけてはいけない?かけていい理由とNG行動について解説

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お墓と手桶

 

お墓参りは宗派によって作法が異なりますが、特に迷ってしまうものの1つとして「お墓に水をかけるかかけないか」というものがあります。こちらの記事では、お墓に水をかけていい理由とダメな理由について解説します。また、お墓参りのNG行動についても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

この記事を読むための時間:3分

お墓に水をかけてもいい?

お墓参りには様々な作法がありますが、お墓に水をかけるのは良いのでしょうか。結論から言うと、どちらでも構わないといえます。水をかけている方の理由と、かけてはいけないとされている理由をそれぞれ解説します。

水をかけていい理由

お墓に水をかけてもいい理由として、お浄めになるからというものがあります。これは、神社やお寺を参拝した際に手水舎で手を浄めることと同じ理屈です。また、水をかけることでお参りに来たことを故人に知らせることができ、故人が墓前に現れてくれるから、という考えもあります。

 

さらに、故人が六道のうちの水も食料もない「餓鬼道」に落ちている可能性があり、喉の渇きに苦しんでいるかもしれないという考えから、水をかけている宗派もあります。

水をかけてはいけない理由

水をかけてはいけない理由として、お墓に水をかけることは、ご先祖様や故人に頭から水をかけていることと同じであり、失礼にあたるからというものがあります。また、お墓に水をかけることで、表面に温度変化が生じて墓石が割れると考えている人もいるようです。しかし、実際は水をかけたことで墓石が割れることはないため、特に気にしなくても問題ありません。

お墓に水をかけるかは宗派によって異なる

実は、お墓に水をかけるかどうかは入っている宗派によっても異なります。ここからは、真言宗の場合と浄土真宗の場合に分けて解説します

真言宗では水をかける

真言宗では、お参りの際にお墓に水をかけます。墓石に水をかけるのは、故人の喉を潤すためや故人の魂を浄化するためという意味があります。

浄土真宗では水をかけない

浄土真宗では、真言宗と異なり、お墓に水をかける必要はないとされています。浄土真宗では、「故人はすでに仏となり浄土にいる」とされているため、真言宗のように水をかけて故人の魂を浄化したり喉の渇きを潤す習慣はありません。

お墓参りのNG行動

お墓参りにはいくつかの作法が存在します。ここからは、お墓参りにおける3つのNG行動をご紹介します。

水以外のものをお墓にかける

1つ目は、水以外のものをお墓にかけることです。例えば、故人が生前好きだったジュースやお酒をお供えする場合がありますが、水の代わりに墓石にかけるのはNGです。墓石がべたついて汚れてしまったり、シミが残ってしまったりする可能性があるため絶対にやめましょう。

派手すぎる服装でお参りする

2つ目は、派手すぎる服装でお参りすることです。お墓参りに服装の規定はありませんが、派手すぎる服装はお墓参りには適していないとされています。お墓参りの服装はご先祖様や故人への敬意を表現する方法でもあるため、そのことを考慮する必要があります。露出の多いものや色柄の派手なものは避け、黒やグレー、紺色などの落ち着いた色の服装を選ぶことを意識しましょう。

お供え物を放置する

3つ目は、お供え物を放置することです。お供え物は花の他に、食べ物や飲み物をお供えすることがありますが、片付けずにそのまま放置するのはNGです。食べ物や飲み物を放置することでカラスなどの動物が荒らしてしまい、お墓が汚されてしまいます。周囲のお墓に被害が及ぶ可能性もあるため、お供え物は必ず持ち帰るようにしましょう。

お墓参りは宗派によって作法が異なる

お墓参りの際、お墓に水をかけるかどうかは宗派によって異なります。そのため、水をかけていいかどうかわからない場合は、あらかじめ入っている宗派の作法を調べておきましょう。しかし、水をかけていい場合でも、お酒やジュースなどの水以外のものをお墓にかけることは墓石の汚れやシミの原因となるためNGです。

 

また、お墓参りの際は派手すぎる服装は避け、お供え物を放置せずきちんと片付けるなどのマナーを守りましょう。

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